憲法、民法、刑法、まっほーです!
2019年を一言でいうと、「本と旅に学ぶ1年」でした。
本の読み方については、意識して変えてみたことがあるので、今回はそれを紹介したいと思います。
私にとって良い本は、大きな学びや気づきが得られる本です。
自分が行動を選択するときの判断基準になるような気づきが得られれば、意思決定を速くすることができます。
しかし、良い本に出会ったと思っても、しばらく経つと自分でも驚くほど内容を忘れてしまっています。
そこで、本から得た知識を定着させ、その後の行動に活かすことを目的に、以下の3つのことを実践するようにしました。
? 本を読む前に、その本から得たいことを3つ書き出す
? 本を読み終わったら(または読んでいる途中で)、以下を書き出す
? 本の内容を人に話す
|
3つのうち、特に大切なのは、?だと思います。
脳が書き出したことの答えを集中的に探そうとするので、効率的に本が読めるようになるのです。
「その本から得たいこと」は、その時に知りたいと思っていることや疑問に思っていることです。
その本を読もうと思った理由でもいいですし、その本を手にする以前から抱えていた悩みでも大丈夫です。
要は本を読む目的です。
自分で分かってるから書かなくていいやとも思うのですが、だまされたと思って書き出してみてください。
書かないと、本を読み終わるまでの数時間、あるいは数日間のうちに忘れてしまうかもしれませんし、
自分の中の疑問点を整理する機会にもなります。3つもないという場合も、無理やり3つ考えて書いておくと学びの範囲を広げられます。
これをやるようになって、不思議なことに、どの本の中にも必ず3つの「得たいこと」の答えやヒントが見つかるようになりました。
?は記憶を定着させるため。
情報や知識を行動にする、つまりアウトプットすることが、記憶の定着のためには重要だと思います。
内容量の多い本だと3つだけに厳選するのはなかなか厳しいと思うのですが、記憶にとどめるという意味でも3つまで。
本当に学びが多いなら、2回目を読んで、さらに新たな3つを見つけるというのもよさそうです。
?に関しては、私から話を聞かされ続けた家族には心から感謝(笑)。
話す代わりに、TwitterなどのSNSで発信するのもよさそうです。要は誰かからのフィードバックを受けられる状態にすること。
人に話すこと、発信すること自体が行動なので、これも記憶の固定につながります。
(夫には「いいから文献名だけ教えてくれたら自分で読む」と言われましたけども、そういうことじゃないんですw)
今年読んだ本について、?の部分を見直していくと、組織をつくるということ、社会や経済の話題が多くありました。
自分が何に興味があるのかもわかるのでアンテナを張りやすくなります。
それにしても、歴史は、私の疑問に必ず答えてくれる本当に大切で間違いのない教科書だと思います。
そんな私の今年のベスト書籍は、「論語と算盤」(渋沢栄一)です。
インテグリティ(Integrity)とは何なのかの問いに答えてくれる本。100年前に書かれた本ですが全く古さを感じさせない内容で、全てのビジネスマンに真の成功とはなにかの気づきを与えてくれると思います。
さて、本からの学びがインプット寄りだとしたら、旅(現場に行くこと)はアウトプット。
特に海外に行くことは、未来をみることです。今年は、20年ぶりにUKに行きました。
来年は、今年の学びをさらに活かして五代友厚と渋沢栄一が未来を見た国を巡る旅もいいかもしれないと計画中です。
人を成長させるのは、本、旅、そして人。
来年は「人」をテーマに加えて、自己成長する年にしたいと思います。
【おまけ】 今年始めたこと
・筋トレと有酸素運動(インドアバイク)
・水を毎日2リットル以上飲むこと
・シュガーフリー
【法務あるある】
地名を判例の名前で憶えてることよくあるよね!
【PR】 第2版が出るよ!
「実務がわかる ハンドブック企業法務」の改訂第2版〜2020年4月施行 民法改正等対応〜が第一法規から発売されます。
(私も第6章の一部と、第2部第7章・第9章を担当しています)
]]>
私は、取締役CIO 兼 経営管理部長を担当しております。
前回のPepabo Managers Advent Calendar 2016 から早くも2年が経っていました!
以前の記事を薄目で読み返しつつ、今回は、2018年の1年間をふり返りたいと思います。
◆法務部門が圧倒的に成長した
1年前と今を比べてみたときに、最も変化を感じるのは法務部門です。
以前は契約書審査を1名が担当しているという時期もあったのですが、この1年で徐々にメンバー全員で担当する体制になりました。
いわゆる業務の属人化が解消されたことで、結果として対応スピードも上がっています。
1年前の今と比較すると、メンバー1人1人の意識やスキルが全く別人と思えるほど変わったなと改めて思います。
法務部門の役割の拡大については、
今年4月、経済産業省の有識者会議が「国際競争力強化に向けた日本企業の法務機能の在り方研究会」報告書を公表しました。
http://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180418002/20180418002-1.pdf
企業法務のつよみは、自社サービスへの深い理解とそれに関わる新領域で発生する問題に対して法的論点を整理し、スピーディ経営陣に解決策を提案する専門性だと思います。
上記の報告書の中でも以下のような法務の役割が述べられています。
<求められる機能>
・法務領域が高度化する中で、複雑化・多様化するリーガルイシューをどのように捉えていくかが、これからの企業の健全かつ持続的な成長の成否を決める。
・リーガルリスクを回避するだけでなく、ルールの捉え方や視点を変えることで、新たなビジネスの創出、市場の獲得が可能となるという発想のもと、経営と法務が一体となった戦略的経営を実現することが不可欠。
・ビジョン(社会に提示できる新しい価値)とロジック(現行法における一定の解釈で成立し得るか)を兼ね備え、ビジネスに対する意識を持って行動することが、これからの法務機能の基本である。
◆ゴルフ目標が未達!
書き初めに書いた「ゴルフ」の文字。
今年は、お誘いいただいてゴルフレッスンに行くこと2回で終了。
設定してくれたまいちゃん、本当にありがとうございます。
長い目で目標を達成しようと思います!
◆キャッシュレス旅行
5月に上海、8月にニューヨークへ。
旅行中は、どちらも現金とタクシーをほぼ使いませんでした。
キャッシュレス決済とUBERは、海外旅行にとっても革命です。
ちなみに、ニューヨークに触発されてはまった海外ドラマ「Girls」は、この10年で個人的には1番のドラマ(おすすめはしないです)です。
あと関係ないですが、今年みた映画の中で、なぜかじわじわと心に残るのは「ALONE」でした。
◆ウィルパワーを減らさない
個人的には、決断力を高めることを意識していました。
プライベートでは、ほとんど決断しないでも動けるようにしていますw
例えば、普段身に着けるもののブランドを1つにしぼって、ほぼ制服化。
自宅は、なるべくものを減らして掃除をするのにも、段取りを考えなくてもいいようにしています。
「これを捨てようかなどうしようかな」と悩む時間でウィルパワーを減らさないように、すぐに捨てる習慣をこころがけてます。
◆女性の昇進・昇格が増えた
今年を振り返る中で、特に最近、女性の昇進昇格者が圧倒的に増加していると気が付きました。
自然と増えていっているのですが、とても嬉しいことだなと改めて。
そして、2019年とこれから。
事業を通してお客様やペパボにかかわる方々により価値を提供できるよう、「もっとおもしろくできる」のために、
管理部門として新しい分野にかかわっていきたいと思っています。
以上、ほんとにざくざくとですが、振り返ってみた感想でした!
]]>
この記事は、Pepabo Managers Advent Calendar 2016 の21日目の記事です。
20日目は、Shunsuke Nawaさんの「自己紹介」でした。
私は、経営管理部長として、総務部門と法務部門を担当しています。
もとは法務出身で、約7年間法務を担当してきました。
よく周りの人から「法務や総務って、どういう仕事をしているの?」と聞かれることがあります。
実際に、何をしているのかが見えづらい部門でもあるので、この機会に部門について私が感じていることを書きたいと思います。
後半に"法務あるある"と忘年会ラッシュのあなたにピッタリの法律もご紹介しています。
◆最後の部署
会社には様々な部署がありますが、通常は、最初から全ての部署が揃っているわけではありません。
会社の事業規模に応じて、必要な担当者やチームが増えていくのだと思います。
管理部門(間接部門、バックオフィス部門)の中でも、まずは経理や人事が必要となり、総務や法務が部署として必要となるのはずっと後のことが多そうです。
最後に必要となった部署=最初に不要な部署にならないように、私はあえて法務は最後の部署=会社にとって必要不可欠な価値を明確に出し続ける部署と言いきかせています。
他方、総務はその名の通り「総ての業務」を担う部署として、どの部署にも属さない業務も守備範囲です。
その意味で、総務もまた最後(の砦)の部署といえるかもしれません。
◆変化する法務
会社の中で法務の設置が検討されるのは、大きな事件・事故といったトラブルが起きたときだと思います。
そのため、法務部門の最初の仕事は、既に生じているトラブルの対応(対処・治療法務)が多くなります。
そこから、次第に類似のトラブルを未然に防ぐための仕事(予防法務)が中心になり、さらに事業戦略に関わって売上に貢献する役割(戦略法務)へ広がっていきます。
ペパボの法務も、これまで会社や社会のニーズとともに変わり続けてきました。
現在は、訴訟を中心としたトラブル対応はもちろん、事業に関わる様々な新規プロジェクトへの参加などを通して法務のスタッフが提案をしています。
この他にも、全社的なリスク管理や各種審査等のトラブル予防の仕組みづくりも強化できるようになってきました。
また、今年から会社の機関(株主総会や取締役会等)や株式に関する業務、その他コーポレートガバナンス*に関する業務についても法務が担当するようになりました。
*コーポレートガバナンス・コードでは、「会社が、株主をはじめ顧客・従業員・地域社会等の立場を踏まえた上で、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組み」と定義されています。
最近、新聞・テレビ報道などで、他社の経営陣が謝罪する姿を目にすることも多くなったように思います。
法務部門の担当としては、経営陣が謝罪のために頭を下げるようなことがないように、
頭を下げるのは、多くの方々への感謝を表すときのみであるべしと、日々肝に銘じる次第です。
◆クリエイティブな総務
ペパボの総務部門は、社内規程、社内稟議や文書の管理をはじめ、重要な会議の運営や社員旅行といったイベント企画、ファシリティ(施設や設備)管理、災害対策等について担当しています。
総務部門を担当するようになって、「どうやったらみんなが楽しく仕事ができるのか」をより一層考えるようになりました。
会社のビジョンを実現するためには、必ずそのための仕組みや基準、プロセスを会社の中に創り出す必要があります。
その意味で、私は総務はとてもクリエイティブな部門だと思っています。
◆1人1人がプロフェッショナル
経営管理部は、法務も総務もそれぞれがみな得意分野をもったプロフェッショナルであるべきと思っていますが、チームとしての成果の方がより効果が大きくなると思っています。
チームづくりについては、目的や目標を全員に共有することで、アイディアを出しあったり、相談し合う環境を心がけています。
そのほか、業務を進める上で気を付けていることをいくつかあげてみます。
?現場100回
規範や評価をあてはめる前に、まずは、前提となる事実を確認すること。
総務においても、まずは課題となっている事実を確認するために、できる限り現場に行ってみるフットワークの軽さが大事だと思っています。
?「一言でいうと?」
業務に関して「一言でいうと?」と聞かれたときにどう答えるかをシミュレーションして整理することがよくあります。
例えば、コーポレートガバナンス・コードなら、
Q:「一言でいうと?」
A:「実効的なコーポレートガバナンスの実現に必要な原則を金融庁と東京証券取引所が、73項目にとりまとめたもの」
Q:「それって何をしなければならないの?」
A:「Comply or Explain(同意、または説明)の原則に基づき、?上場企業はCGコードを実施する、or ?実施しない場合はその理由を投資家に説明することが求められる」
?"呪いの言葉"禁止!
リスクについて指摘するだけで、代替案や対策案がないのは単に害悪の告知=呪いの言葉になってしまいます。
リスクの指摘と対策は必ずセットにして、リスクをビジネスチャンスとできるようにするのが大事だと思っています。
さて、長々と書きましたが、実は、同じようなことをこちらの座談会でもお話しています!是非ご覧ください。
「明るいバックオフィスの話」
そして、もう少し具体的に企業法務を知りたい方は、是非こちら。私も2章分を執筆させていただいています。
さらに!憧れの「バッグの中見せてください」的なのに載せてもらった懐かし過ぎるのがこちら。
今でも"何色にも染まらないブラック"を小物を買う時のルールにしています。
「TOKYO WORKER −カバンの中みせて!−」
<あるある言いたい>
PDCAというよりもD!D!D!D!状態のときある〜
<おまけ>忘年会シーズンに向けて知っておきたい法律
酒に酔つて公衆に迷惑をかける行為の防止等に関する法律(昭和三十六年六月一日法律第百三号)
以上、明日22日目は管理部門仲間の Ikuo Hamada さんにバトンタッチです!
]]>